05/08/26 『SHIROH』でゲキ×シネ初体験

昨年12月初日に観てハマり、前楽まで1ヶ月で3回も通った劇団☆新感線初の本格ミュージカルが、ゲキ×シネ第3弾になった。CDも買わずにDVD発売まで我慢しようと思っていた。ところが『モーツァルト!』で中川晃教の歌を聞き、彼の歌声を何かでききたくてゲキ×シネ『SHIROH』の方に行ってしまった。
初演の帝劇公演の感想は以下の通り。
http://blog.goo.ne.jp/pika1214/d/20041208
http://blog.goo.ne.jp/pika1214/d/20041229
http://blog.goo.ne.jp/pika1214/d/20050102
劇団☆新感線のゲキ×シネは初体験である。前回のアオドクロの時も舞台は観たいと思わなかったのだが、ゲキ×シネなら安いし気軽だし観にいけばよかったかなあと上映の最終盤に思ったが、すでに遅かった。今回は舞台をどのように映像化するのかも興味があったのだ。
行ってよかった!観てよかった~!!
①舞台観劇とは違ってアップの映像がもりだくさん。オペラグラスで主要キャストは必死に観てたけどそれにも限界がある。こんなに多くのシーンで多くのキャストが泣きながら演じていたなんて映像で初めてわかった。
②カメラをそうとうな台数(10台以上?)入れていたのではないかと思うのだが、いろいろなアングルからの映像もてんこもり。
③スローモーション、ストップモーション、早回しなど変化をつけた画像処理。
④歌詞がききとれなかったキャストの歌も丁寧に拾われているし、メリハリもついた音楽処理。
舞台とはまた別の魅力がいっぱいだった。NHKの劇場中継なんて比べ物にならない映像作品になっていた。
うーん、いのうえひでのり、あなたはなんて一粒で二度どころか三度も四度もおいしい企画を作り出すのだ(①舞台、②CD、③ゲキ×シネ、④DVD)!なんてすごい商業演劇、もとい商業エンターテインメントを作りだすのだ!
DVDも買うけれど、我慢できなくなって途中の休憩にCDを買ってきてしまった。しばらく聞き込んでしまうだろう。
やはり中川くんの歌がいい。『モーツァルト!』よりもいいかもしれない(そっちを観るとまたそっちの方がいいと思うかもしれないけど)。高橋由美子も寿庵役が一番生き生きしている。
さらにもう一人のSHIROHの上川隆也がいい。神を試した結果、神は与えた力を奪ったのだと苦しむ益田四郎時貞。さらにシローの歌声に奇跡の力があり共に立ち上がった後も「神はなぜ私ではなく彼を選んだのか」とコンプレックスにとりつかれた姿を苦悩濃く演じてくれる姿に魅了される。彼は声がいいので台詞の延長のような歌でも音ははずしてないから十分魅力的。
終了後、上川くんが出ている2002年上演の劇団☆新感線の舞台『天保十二年のシェイクスピア』のDVDも買ってしまった。9月に蜷川版の舞台を観る予習になるしと自分を納得させる。ああでもやっぱり上川病による散財だな。
しかし、本当にこの作品は面白い。「指揮をとる四郎と士気を高めるシロー」って言葉遊びも二人で一人的な人物づくりもしっかりされている。なんかゲキ×シネももう一回くらいは観に行ってしまいそうでコワイくらいの魅力がある。
写真は、初演東京公演の時のHPよりの舞台写真。